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2007-03-09(Fri) [長年日記]
_ [Rail] 川重「パナマ運河庁向け船舶牽引機関車」は50%勾配を登る!!?
先日日経の広告で知った川崎重工製の「パナマ運河庁向け船舶牽引機関車」だが、とんでもない機関車であることが分かった。川崎重工技報 第149号 抄録[www.khi.co.jp]より抜粋
パナマ運河庁向け 曳船用交流電気機関車50パーセントだと!?
本車両は、パナマ運河において運河を通過する船を曳船するための機関車であり、運河のパナマ復帰を記念して、約40年ぶりに導入される新機関車である。全長は10,600mm、重量は50tで、軌道両側のホイールレールと、中央のラックレールの上を走行し、50%の勾配を登ることができる。さらに、曳船のために35,000Ib(156kN)の性能を有するウインドラス装置を2台搭載している。
ラックレールを使った鉄道としては、日本ではアプト式の大井川鐵道井川線、信越本線の碓氷峠[ja.wikipedia.org]が有名だが最急勾配はそれぞれ90‰、66.7‰だ。粘着式の箱根登山鉄道で80‰。いずれも‰(パーミル)[ja.wikipedia.org]*1であって、%に直せば9%、6.67%、8%なのだ。鉄道の勾配で「%」なんて単位が出てくるのは鉄道模型位*2だが、模型だって50%勾配は登れない。
パーミルの書き間違いではないかとさらにググって見たところ、Kawasaki News 143号 車両製造、100年[www.khi.co.jp](※PDF注意)にも同様の記述があった。本当に50%なのだ。角度にして約27度。坂道だったら人間でもかなり厳しい。パナマ運河には約26mの高低差があるそうだが、そこで船を牽引するために必要な特殊能力なのだろう。
それにしても、私の「鉄道常識」をはるかに超える能力にただただびっくり。
追記:
世界で最も急勾配といわれるスイスのピラトゥス鉄道[ja.wikipedia.org]の勾配は480‰だそうだ。ほぼ50%といってよいので、海外の鉄道に詳しい人にとっては驚くほどのことではなかったかも。こちらはもちろん乗車可能。一生のうちに一度は乗ってみたいものだ。
_ [Rail] 渋谷駅埼京線・湘南新宿ラインホームのキオスク
山手線ホームからあまりにも遠く「南渋谷駅」とも呼ばれる渋谷駅埼京線・湘南新宿ラインホーム。ホームライナー小田原の発着ホームでもあるのでよくお世話になっているのだが、今日はホーム上のキオスクが閉まっていた。貼り紙によれば「しばらく閉店させていただきます」とのこと。山手線から乗り換える場合途中にキオスクとNEWDAYSがあるのであまり売上がよくないのだろうか。しかし「しばらく閉店」なのだから撤去するわけでもなさそうだ。
もしここに藤沢駅の湘南電車や水戸駅のフレッシュひたちのような「電車型キオスク」ができたら面白いが、さてどうなることやら。
http://tishida.sakura.ne.jp/diary/?date=20070413#p02<br>TIP! on tDiary<br>[Rail]キヨスク閉店の理由はリストラ失敗<br>首都圏のキヨスク、3分の1が臨時休業…リストラ補充失敗 3/9のエントリで渋谷駅のキヨスク閉店について触れたのだが、私の考えていたような楽しい話ではなかったようだ。熟練の正社員をリストラしたはいいが、その補充となるバイトや契約社員が予定通り集まらなかったの..
http://ameblo.jp/kinotakublog/entry-10033128088.html<br>マイ・つるかわ・生活〜鶴川住人日記、東京近郊おでかけメモ、キャンプのメモ<br>2007年5月 大井川鉄道 井川線(南アルプスあぷとライン) その1<br> 千頭に一泊し、次の日は井川線へ乗り込みます。井川線は大井川水系のダム建設のために、電力会社(現中部電力)が資材運搬のために作った鉄道。井川線の他に、支線を持つ森林鉄道として作られました。 大井川鉄道がこれに旅客営業を始めたのが、昭和33年だそうです。 ..
東洋電機製造株式会社のWebサイトに写真が載ってました。<br>http://www.toyodenki.co.jp/topics/panama2.html
なるほど、panama3.htmlによれば、車体が川重で駆動部分が東洋電機なのですね。<br>写真を見ていると、機関車というより航空機を牽引するトーイングトラクターみたいにもみえます。