※湘南ライナー・おはようライナー新宿・ホームライナー小田原 時刻表 はこちら(令和2年3月14日改正まで)
※「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --
2004-11-02(Tue) [長年日記] この日を編集
_ [misc] 生徒の血液使い中学の理科授業・和歌山県橋本市(日経)
Nikkei Net[nikkei.co.jp]から。「血液とその循環」をテーマにした授業を行う際に、生徒に針で指を刺させて出た血液を顕微鏡で観察させたとのこと。
私等はむしろ「顕微鏡で見るなら自分の血を見てみたい」と思う方だが、実は大量の血を見て貧血を起こしたこともあるので大きなことはいえない。しかもこの事件では、生徒の中から血を提供する人間をじゃんけんで決めさせていたとのことで、ちょっと間違うといじめになってしまいそうだ。本物の人間の血を見せたいという気持ちもわかるしきっと熱意のある先生だったんだろうとは思うが、配慮が足りないといわれて抗議されても仕方あるまい。
_ このニュースを読んで、私が中学1、2年の時理科を担当されていた中村先生を思い出した。
ある日、やはり顕微鏡で血液を観察する授業があった。食肉かなにかから採取した血かと思い先生に「これは何の血ですか?豚肉とか・」と尋ねたところ、中村先生にっこり笑って手を差し出した。
指先、爪の横あたりに血がこびりついている。自分の手に針で傷をつけて血を出したのだ。
_ この件に限らず、とてもいい先生であった。科学関係の仕事とは全く無縁だが、いまでも「理科」は好きだ。
2004-11-05(Fri) [長年日記] この日を編集
_ 11/3発売・2,500個限定とのことで売り切れも十分考えられたのだが、行ってみると段ボール3箱がカウンター内に積まれ、一番上の箱からはお目当ての品がたくさんのぞいているではないか。ほっとして店内を一通り眺めてから1つ購入。
_ ところが、店内の会話を聞くともなく聞くと、下の段ボール2つは空き箱だったらしい。のんきにウィンドウショッピングなどしている場合ではなかったのだ。残り少ないとなるとついもう一つ、と思ってしまうのが情けないところだが、今回は踏みとどまった。残りが本当に私の見た分だけだったとすると今日明日には売り切れてしまうだろうが、これで入手できた人が一人増えたかもしれない。購入してまだ作っていないBトレインも増えてきたし、今回の車種「キハ10」にそれほど思い入れがあるわけでない、というのも踏みとどまれた理由か。
_ ではなぜわざわざ買いに行ったのか、というと、それが天賞堂限定だったから。銀座天賞堂といえば世間一般では貴金属店だろうが、鉄道(あるいは模型)好きにとっては特別な響きがあるのではないだろうか。
_ 北海道で生まれ育った私は、小学生のころから鉄道模型雑誌で天賞堂の存在を知ってはいた。が、北海道の小学生に銀座は遠い。ともかく精密で、そしてとても手の届かないような値段の模型を売っている店、天賞堂。銀座には近所の模型屋とは違うすごい店がある。どんなところだろう、大人になったらいつか行ってみたい・・と思っていた。
_ そして今、社会人になって職場も都内。天賞堂はちょっと足を伸ばせば行けるところになった。やっと過去のあこがれが普通に叶うようになったのがうれしい。
_ ただし、いまでも手の出せる範囲はBトレイン止まり。大人になっても「天賞堂謹製モデル」はまだ夢の向こうにある。
2004-11-07(Sun) [長年日記] この日を編集
_ [Model] Bトレイン:熱線吸収・紫外線カットガラスを表現する
Bトレインショーティの東急5080系を組立てている。
最近首都圏で活躍する電車はJR東日本のE231系をベースとしているものが多いが、これらの車両は客室の窓に熱線吸収・紫外線カットガラスを採用している。車内からではわかりづらいが、外から見ると客室窓が暗い緑色なのがわかる。5080系も同様。
- 銀座伊東屋で購入。1シート500円ほど
Bトレ用としてはすこしぜいたくな値段かも。 - 色はDIC 401を選択。
DIC401については、刺繍.com DIC色見本[sishuu.com]を参考にしていただきたい。 前日に見た湘南新宿ラインのE231系のガラスを思い出しての選択だが、雑誌などで見るともっと黒っぽいようでもある。
- シートを5.5m幅に切り出し、ガラスパーツの裏から貼り付ける
裏から貼ることで、窓サイズをあまり気にせずに貼ることができる。最初に5.5ミリ幅のテープ状にしておくと作業が楽。
最初は表から貼ってみたが、側板と組み合わせる際に気泡が入ったり、窓の桟を上手く避けるのが難しかったりで、手間の割に見栄えがよくなかった。裏から貼ると予想に反してガラスの厚みも目立たず、仕上がりもよい。注意点としては中央の客室窓すぐ上にある屋根取り付け用の柱を上手く避けるようにシートを現物合わせで切る必要があることくらいか。 - 貼るのは客室窓だけで、ドア窓・運転室窓には貼っていない。
鉄道会社によっては客室ドアの窓まで同じ熱線吸収ガラスにした例もあるようだが、私が見たところ山手線や湘南新宿ラインのE231系ではドア窓は色が薄い。無色あるいは色の薄いガラスを使用しているようなので、ここにはシートを貼らなかった。貼った部分と比較すると違いがはっきりし、効果てきめんである。
_ このOVERLAYシートは半透明でうっすらと向こうが透けて見えるので、目黒線車両の特徴である運転席の遮光フィルムもこれで表現する予定。その用途には黒っぽいDIC 582を購入してある。
なお、遮光フィルムの表現には最初イラストなどで使うトーンを検討し実際にサム・トレーディング社のDESIGN ToNE 85L 50%(網点のトーンではかなり濃い方に入る)を購入してみたが、実際に貼ってみると網点そのものが目立ってしまいあきらめたことも参考までに付記しておく。
2004-11-09(Tue) [長年日記] この日を編集
_ [Rail][踏切][misc] インタビュー領空侵犯「踏切ノンストップの効用」(日経)
日本経済新聞2004年11月5日朝刊「インタビュー 領空侵犯」より衆議院議員 原田義昭氏が、踏切での一時停止義務を廃止する活動をしているそうだ。
彼が廃止を推進する理由とメリットをかいつまんで列挙すると
- 世界でも一時停止義務があるのは日本と韓国だけ
- ノンストップの方が踏み切りを早く渡れてむしろ安全
- 渋滞の緩和に役立つ
- 排気ガスの減少により環境問題にも効果がある
- 一時停止を現実に守っている人は少ない
- 一時停止をして危険を回避できたことはない
既成の法律だからといって盲目的に従うのではなく、根拠や常識を疑ってみることも必要だ、との彼の主張にはうなずける。だが、ことノンストップの件についてはどうも腑に落ちない。「領空侵犯」はあえて専門外の人の過激な主張を取り上げる記事なので、目立つところだけ面白おかしく書かれてしまったのかとも思い原田氏のサイト[y-harada.com]をあたってみた。
が、一読して驚いた。むしろ原典のほうが「怪しい」文章なのだ。
疑問を感じた部分:
- 最初に「世界でも日本だけ(諸外国はしていない)」と海外事例を挙げているが、確固たる根拠があるならまずそちらを主張すべきだろう。
昔の日本人ならともかく「海外=正しい」といった舶来信仰を前面に押し出されるとかえって怪しく感じてしまう。「他がこうだからわれわれも」という思考停止はむしろ彼の本位ではないはずなのだが。 - 安全性の検証などの大事なところになると「思われる」「考えられる」と主観的な記述になり心もとない。
- 「一時停止したあと、列車進入の危険を感じて止まり続けた経験は誰しも皆無であり、このことからもわが国の遮断機の精度は限りなく100%に近いといえます。」
「誰しも皆無」などと数値的根拠なく主観を一般化し、そこから精度は100%に近い「といえる」等と決め付けてしまっている。 - ETCを引き合いに出して正当性と有効性を主張しているところもあるが、そもそも比較対象が間違っている。ETCのゲートが開閉するのは何かが横断する危険があるからではない。もちろん、環境への効果の先例として挙げる分には納得できるが、それでもETCでこれだけの効果があったのでこちらも、という実績を出してくれないことには。
- 具体的な調査結果から4人に3人は守っていない、ということも根拠にしている。確かにだれも守らない法律には問題があるが、守らない人が多いからやめよう、というのは根拠としてはどうか。
ちなみに私は踏切前ではきちんと一時停止している。列車の進入に気をつけるのはもちろんだが、「今踏切が動作しても安全に渡りきれるか」を判断するためには、一時停止して「先詰まりしていないか」「先行する自転車歩行者は大丈夫か」等を確認するのは有効だと思っているからだ。(教習所で指導された「窓を開けて電車や踏切の音を確認する」のはやってませんが:)
ただ、私が踏切での一時停止を厭わないのは
親子ともども「でんしゃ、こないかなぁ」といつも思っているから が一番の理由のようだ。
参考サイト:
- ヨッシーサイト[y-harada.com]
原田氏のサイト。「政策提言」の最後に踏切ノンストップの項目がある。 - 道路交通法(第3章 車両及び路面電車の交通方法 第5節 踏切の通過)[geocities.co.jp]
「窓を開けて音を聞け」とは書いてなかった。 - 踏切の種類をおしえて[nifty.com]
※原田氏は遮断機のない踏切六千箇所はほとんど見通しがよいところなので問題ないとしているが、第三種踏切は車が通れないものも多いはずなので、「車の通れる第三種踏切」に限定したうえで「ほとんどは見晴らしがよい」ことが提示できればより説得力が増すのではなかろうか? - 日経で読む、仕事術・組織術[idealbreak.jp]
日経の主要記事を網羅し、面白いコメントが付いている。いいサイトを見つけた。 - MRI(モナー総研)[2log.net]
ネットではもう有名な「詭弁の特徴のガイドライン」。三国志・戦国板バーションが面白い。
2004-11-16(Tue) [長年日記] この日を編集
_ [misc] そう見えるのは誰のせい?
「Pasco敷島製パン 御中今朝、御社の『ロングライフ クイニーアマン カスタード』をキオスクで購入しました。おいしくいただきましたが、なぜかパッケージのカスタードクリームがある別なものに見えてしまいます・・」
見て気分を害された方がいたら申し訳ない。私の発想が幼稚なせいかもしれないが、本当に一瞬そう見えたもので。
_ ・・・あっ、もしかして、あのパッケージはそういうことなのか!!?
2004-11-20(Sat) [長年日記] この日を編集
_ 5181号車の前面加工
目黒側先頭車の5181号車。モデルでは前面上部のヘッドライトと行先表示・列車番号部分をステッカーで表現するようになっているが、ここを部品の裏から塗装してみた。ライトは凹んでいる部分にプラ用カラーのホワイトを少し差して見た。裏から見ているときはちょうど良く思えたのだが表から見ると周りにはみ出していたので、つまようじの先ではみ出し部分を削り取っておいた。また色も白をそのまま塗ったが実車のライトはHIDバルブなので、ほんの少し青を混ぜるともっとよかったかもしれない。
続いてフラットブラックを塗る。今回は模型用のペイントマーカーを使用したのだが、思ったよりペン先が太い。事前にカッターでペン先のフェルトを削ったがそれでも思うようにペン先が扱えない。一度不要な紙にペン先を押し付けて流れ出た塗料を爪楊枝の先につけて必要な部分に乗せていったが、塗料が少なければムラが目立ち多いと凹んだ部分に流れ込む。結局最初から面相筆で塗った方がよかったようだ。甘く見ていてマスキングもしていなかったので、行先表示等の窓も埋まってしまい、「ステッカーも裏から張ってガラス越しに見えるようにする」という目論見は失敗に終わった。あとで外から貼ることにしよう。
目黒線特有の遮光フィルムは予定通りMAXON COLOR OVERLAY DIC582を2.5mm幅に切り出し、裏から貼った。これは狙い通りうまくいった。少し透けて見えるところが本物らしくご満悦。
_ スカート対策:KATOカプラー化でR100通過可能に
Nゲージの線路を走れるように、KATOのBトレイン用台車(通勤電車2)を履かせる。そのままではカプラーと車体に固定されたスカートが接触してカーブが曲がれないような気がしたので、KATOカプラーに交換してみた。手軽な加工だがBトレイン用のR100カーブを問題なく通過できたのでこれで合格とした。(前面へのKATOカプラーの採用はスカート対策と見た目のよさが目的で、連結運転は考慮していない。)Bトレイン付属の台車からカプラーポケットを切り出しダミーカプラーを固定する方法も十分実用になりそうだが、KATOの台車のポケットを切ったりスカートとダミーカプラーが当たり調整する必要がある等手間がかかる上、当のダミーカプラーも結構ごついので、試してはみたが採用には至らなかった。_ 列車無線アンテナを削り落とす
このキットで最も悩んだのが5181屋上の列車無線アンテナである。
実車では5181の屋上には列車無線アンテナはついておらず、武蔵小杉側先頭車5681には前後に2つアンテナがついている。他の5000系列(5000/5050)と並んだ写真を見るとその差がわかるが、モデルではほんの数ミリの突起の有無でしかない。わざわざ削り取るべきかかなり迷ったが、結局思い切って削り取ってしまった。削った跡はほんの少し塗装のはげている部分があるものの、あまり目立たないのでよしとした。なお、5681製作時に「2丁アンテナ」を再現するかどうかはまだ決めていない。
_ 中間車のパンタグラフはTOMIX PS33B
中間車は目黒側2両目の5281とするので、パンタグラフは1丁。 シングルアームということで、TOMIXのE231系500番台用分売パーツ・PS33Bをつけることにした。そのまま取り付けると避雷器の台が屋根のヒューズボックスに当たるので、これを切り落とす。本来はパンタ横に避雷器がつくのだが、それは省略。屋根にはこのパンタ用と思われる取付穴が4つ開いていたが、サイズが微妙に違うのか傾いたり外れたりしやすいのが残念。両面テープで止める必要がありそうだ。このPS33Bは実物とは異なり見た目そのままにひ弱で、ちょっと触ると傾いたり部品がはずれたりするので、プラの地肌を隠す意味もあってグレーのスプレーを吹いてはめ込み部分を少し固めたところわずかながら効果があった。
取り付けてみると格好はいいが、やはり車体に比べてひ弱な感じ。Bトレイン付属のごつくて固定のパンタグラフは思ったよりよくできているのかもしれない。
_ 残るはステッカー
あとはステッカーを貼って完成とする予定。
前面の行先表示部分の失敗は残念だが、ステッカーの貼り方を工夫してリカバリをはかろうと思う。武蔵小杉側の先頭車5681では部品裏からの行先表示表現を成功させたいものだ。
2004-11-21(Sun) [長年日記] この日を編集
_ [Home] 箱根・富士屋ホテルのカレーとハヤシ
天気がよかったので箱根に遊びに行った。
帰りに老舗旅館・富士屋ホテルに寄る。お目当てはここのシーフードカレー。以前宿泊した際に食べたのだが、エビ、ホタテ等の具がたっぷりと入って、そのエキスが効いた味が忘れられず宮ノ下で登山電車を降りた。同店にはレトルトパックも売っているがやはりちょっと違う。どうしてもウィステリアで食べたい。
もちろん激辛ではないがさすがに2歳の子供には辛いと思いウェイターに尋ねると、ハヤシライスができるという。早速ハーフサイズで注文したところ、子供は大喜び。テーブルにこぼしたご飯粒まで拾って食べるくらい気に入ったらしい。こちらもお肉たっぷり。一口もらって食べてみると赤ワインとバターが効いてこれも非常においしい。また富士屋ホテルに来る理由が増えたが、子供にこれが普通のハヤシライスだと思われては困ってしまう。
食べているうちに子供がだんだん上機嫌になってきた。おなかがすいていたのが満たされたせいとも思ったが、疲れている割にいつもよりずっと機嫌がいい。食べ終わって椅子からおろすと歌いながら踊っているではないか。
どうやらハヤシライスの赤ワインで酔ったらしい。帰りはパパのだっこで寝てしまったが、ちょっと大人の味を堪能して幸せそうだった。
2004-11-22(Mon) [長年日記] この日を編集
_ 昔から、新郎新婦に悪人はいないことになっているらしい。
結婚式での人物紹介ではどんな人も学校を「優秀な成績で卒業」し職場では「将来を嘱望」されてしまう。
私の場合も一応皆さん気を使ってくれたようで、ある知人は「こだわりがあり非常にマニアックな人」と私のことを紹介していた。言った本人はさすがに晴れの場で「彼はMacも鉄道もおたく級です」とはいえなかったようだ。
某週刊誌も、もし今回の御婚約内定の話題ではなくたとえば「都庁職員の趣味と結婚観」の特集だったらどう表現していただろうか。
_ もっとも、本当の「こだわりの人」は外野がどう呼ぼうが気にしないものなので、これは余計なお世話かもしれない。
2004-11-26(Fri) [長年日記] この日を編集
_ [misc] ペ様
「ヨン様ファン、押し合いで転倒10人けが・宿泊ホテル」Nikkei net[www.nikkei.co.jp]より。_ この件を報道した各紙とも氏を「ペさん」と表現している。すっかり「ヨン様」で通っていることもあってちょっと違和感を感じるが、韓国の人名は日本と同じく姓・名だそうなので「ペさん」が正しいのである。先日波田陽区が
「でも、結婚したらあなたの苗字『ペ』ですから!(残念!)」
と切り捨てていたが、もしかすると押しかけたファンのなかには「ペさんと呼ばれたい!」と本気で思っている人もいるかもしれない。
_ ところで、空港やホテルに押しかけて報道されている人たちがペ様の典型的なファンなんだろうか。違うと思う。「ヨン様のファン」という人もいろいろで、写真集を静かに眺めて満足な人やとにかく冬のソナタを何度もビデオで見て感動している人もたくさんいるはずだ。報道されるのはそういったたくさんのファンの中でも特に過激な一握りの部分だけであって、むしろ過激だからこそ報道されているとさえ言えないか。
_ どんな世界にも過激な者もいればそうでないものもいる。自分が心の中で「俺はこれが好きだ」「私はファンだ」と思ったら、それでファンとしての資格は十分だろう。
_ ついでなので自己弁護的に記しておくと、パソコンの愛好者がすべてクラッカーではないし、鉄道好きがみな鉄道イベントに殺到して子供を押しのけているわけではない。
_ T.Ishida [熱線吸収ガラスの表現についてのアクセスが増えたようなので、参考までに関連する日付(2004-11-20(Sat))へ..]