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「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --

2006-10-26(Thu) [長年日記]

_ [Rail] 東海道線事故の直撃をくらう

10/26 17:22頃発生した東海道線線路障害の影響で帰宅に3時間半もかかってしまった。以下、その顛末。

_ [Rail] 17:32新宿発:今日は早く帰れそうだ

今日の午後は社外で会社指定の研修を受講していた。研修は17時に終了し、予定通り直帰。新宿駅17:32発の湘南新宿ライン・東海道線直通快速平塚行き(2250Y)で帰宅することにした。普段はこんなに早く帰れることは滅多にない。平日は妻に任せきりだが今日は子供二人をパパが風呂に入れることが出来る。夕食も家族で食べられそうだ。幸い新宿から着席できたので、このまま座っていれば茅ヶ崎に着ける。

_ [Rail] 17:37事故第一報:大船で運転打切り

発車してまもなく、車内のドア上にあるLED表示器に警告音とともに運行の異常を知らせるメッセージが流れた。しかし乗客が多く何が表示されているのか読取れない。乗っている電車は普通に走っていることだしまぁ関係あるまい、とたかをくくっていた。そのうち携帯に「列車運行情報メール」が入ったので見てみると、なんと「東海道線 運転見合せ」。「辻堂〜茅ケ崎駅間での踏切に障害物の影響で、東京〜小田原駅間の上下線で運転を見合わせています。」え?でもこの電車は走ってるぞ?

そこに車内アナウンス。「踏切の障害物」とは「トレーラーの荷台から落ちたショベルカー」だとわかる。やはり運転見合せで、平塚行きのこの電車は大船で運転打ち切りとなると言うではないか。せっかく着席できたのに。そういえば、10月の上旬に大雨が降った日があったが、その時もたしかこの2250Yに乗っていて、着席して安心して寝ていたら大船で運転打ち切り、乗換えとなった。どうも2250Yとは相性が悪いらしい。

それでも、ダイヤが乱れているときに立っているのと座っているのとではもちろん座っているほうが何かと楽。横浜・戸塚でも降りることなく取りあえず終点・大船まで座っていくことにした。

_ [Rail] 18:20頃 大船着: 振替輸送作戦・湘南モノレールと江ノ電で藤沢へ

「列車運行情報メール」の続報によれば、運転再開予定は20:30頃となっている。ずいぶん先だ。妻に電話をかけ、結局遅くなることを伝える。でもまだ子供を風呂に入れることはあきらめていない。復旧がもう少し早いようなら大船で夕食をとって運転再開を待つことも考えたが、これだけ時間がかかるならモノレールと江ノ電で藤沢まで行けそうだ。夕食は藤沢で、ということで振替乗車票をもらいモノレールに乗る。

モノレールは混んでいたが、それでも満員の山手線ほどではない。振替輸送の対象になっている割には混んでいないと言うべき状態なのでちょっと安心。以前長男と乗って以来、2回目のモノレール乗車はこんな形で実現した。結構揺れるが、慣れていないせいか立って乗るとちょっと怖いくらい。やはり「ジェットコースター」というたとえがぴったり来る。しかしジェットコースターだけに乗っていて楽しくもあった。無事湘南江の島に到着。乗車していたモノレール500形554号車に別れを告げ江ノ電の江ノ島駅にダッシュ。

残念なことに江ノ電は18:48発が出たばかりでホームはがらんとしていた。平日のこんな時刻に江ノ島から江ノ電に乗るのは初めてで勝手がわからないが、単行*1が来ても大丈夫なホームの中間付近で待つ。向いのホームに先に到着した鎌倉行きは10F+1502F明治製菓号。いやぁ、そういえば昨日念願かなってやっと購入したんだよな、MODEMOのNゲージ、NT47「明治製菓号2004」。その店の最後の在庫だったんだ。もし売切れていたら、今日実車を目の前にして悔しさにのたうち回ってたことだろうな・・・などと、自分の置かれた状況をさしおいて呑気なことを考えてしまうのはやはり「鉄分の濃さ」のなせる技である。

程なくして藤沢行き到着。1201F単行。ホームの後ろの方に並んでいたお客さんが慌てて移動する。不慣れとはいえこれでも江ノ電ファンの端くれ、鉄道知識がちょっとは役に立った瞬間。到着時すでに通勤通学客で結構な乗車率だったため、振り替え乗客を受けるのに単行はちょっと厳しい感じもしたが、それでも普段の退勤時間帯の東海道線程ではない。1201Fは唯一残った1000形標準塗装の編成、しかも吊掛駆動車[ja.wikipedia.org]。独特の走行音を楽しみながら藤沢へ。19:10定時到着。

*1 江ノ電は連接車なので、ここでは2車体一編成のことをさす

_ [Rail] もうバスは選ばない

藤沢からはバスで茅ヶ崎へ、と思ったがバス停は長蛇の列。とても乗れそうにない。あきらめかけていると「茅ヶ崎へはこのバスが早いです!」と案内に立っていたバス会社の社員の叫び声が聞えた。茅ヶ崎駅行きのバスではなく「高山車庫」行きに乗って、終点で茅ヶ崎駅行きに乗換えれば早いと言うのだ。高山車庫ってどこだ?しかしそのバスはほぼ満員。列に並んだ人々は乗る気が無さそうだ。何とかすき間を見つけて乗込んだ。これで帰れば子供を風呂に入れられるはずだ。

結果的に、これが大失敗。判断ミス。
バスは駅前の渋滞に巻込まれのろのろと走った揚句、ついた「高山車庫」は「湘南モール・フィル」やSONYの事業所のすぐ近く。時間がかかった割には藤沢駅からそう離れていない。しかも降りると、茅ヶ崎行きのバス停前はこちらも長蛇の列。そして、来るはずの茅ヶ崎行きのバスもいくら待っても来ない。列は延びる一方。目の前の車庫にはバスがたくさん止まっているが、定時運行のバスは車庫を出ていくが茅ヶ崎行きが増発される気配はない。その間にも「高山車庫行き」バスが次々と到着し、降りた乗客が列の後ろに並んでいく。
そのうち、行先表示にバス会社名だけ表示した臨時と思われるバスが到着したが、列は動かない。数人が乗込んだだけだ。なんだこれは?すでに列は相当後ろに延びており列を離れることにかなりのリスクがあったが、一か八かで駆寄って行先を確認すると辻堂駅行きだと言う。
早く言え!
かなり長蛇の列だと言うのに整理の職員すら出てこない。列の後ろの方の人はそのバスが辻堂駅行きだとすらわからなかったはずだ。結局、それほど乗車せず出発。バスの中で「列車運行情報メール」続報受信。運転再開見込は21:00に変更になっていた。妻に電話すると、子供二人はもう風呂に入れ終ったと言う。

_ [Rail] 20:20頃 辻堂駅前着:もうタクシーでいいや

 辻堂駅前でバスを降りる。高山車庫前よりは短いが茅ヶ崎行きバス停はここも列をなしている。本数も少ないらしい。21時まで運転再開を待って電車で帰ると言う案も頭をかすめたが、ここまで苦労したあげく残り一駅を運転再開まで待つのもなんだか腹立たしい。
と、ちょうどそこに空車のタクシーが2台到着。藤沢駅でも高山車庫前でも捕まらなかったタクシーが確保できる! 他に茅ヶ崎方面に行く人間がいればワリカンで、と思ったが、タクシー乗場にはほかに人影なし。一人で乗車する。
運転手さんによれば今回の事故の影響は大きく、そのタクシーも鎌倉方面・茅ヶ崎方面とフル回転だと言う。家族を迎えに行く車やタクシーが加わって国道1号線もかなり混んでいる様子。幸い運転手さんはこの近くに住んでいて裏道に詳しく、一号線をさっさと外れると私にはよくわからない住宅街の道をすり抜けて快適に茅ヶ崎へ。自宅近くについたのは20時50分頃。タクシー代は2,300円弱。

新宿を出発してから3時間半近く。異例の「長時間通勤」が終った。

_ [Rail] 「ラスト2駅」の代替案

今日はせっかく早く帰れたのだからみんなで夕食を食べて、子供たちを風呂に入れたかったのに、と、帰宅して妻にこぼした。「そういう風に考えてくれた気持だけで嬉しい」といわれてやっと気分が安らいだ。

最後の二駅、藤沢からが大変だった。こういうときはバスは選んじゃだめだなというと、妻は「藤沢から小田急で海老名、そこから相模線はどう?」と乗換え案内を調べてくれた。

相模線と言うととかく「本数が少ない」「遅い」と敬遠してしまうが、たしかにバスよりも定時制・乗車人数とも優れている。藤沢からまっすぐ帰ることしか念頭になかった私よりも優れたルート選定だと感心した。次回からはこのルートを採用しよう。

いや、それよりも、「次回」が起こらないのがいちばん嬉しいのだが。

_ [misc] 祝・北海道日本ハムファイターズ優勝

湘南ボーイのふりをしているが実は道産子なので、野球にはそれほど興味がないのだが北海道日本ハムファイターズの優勝はやはりちょっとうれしい。

私が子供の頃は、「甲子園:初戦敗退が普通」「プロ野球:夏に巨人戦が2試合ほど来る」といった環境だったので、「駒大苫小牧が甲子園で決勝進出」「北海道日本ハムファイターズ優勝」などを見ると「どうしちゃったの?」という感じだ。