※湘南ライナー・おはようライナー新宿・ホームライナー小田原 時刻表 はこちら(令和2年3月14日改正まで)
※「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --
2004-09-29(Wed) この日を編集
_ [misc] オトナ買い
経済力のある大人が、まとまった金額で子供にはできないようなものの買い方をすることを「大人買い」というが、既婚子持ちともなるとさすがにそのようなことはおいそれとできなくなる。
正しくは「独身貴族買い」だよなぁ、と最近思う。
_ では、いま大金が手に入ったら何か「大人買い」をするか?と考えると思いつかなかったりする。最近はあまり「なんとしてもこれがほしい!」といったことがなく、モノに対する執着が薄れたように思う。すでに大人買いの時期は過ぎ、それなりにほしいものは手元に揃っている、とも言える。買ったとしてもそれはすでに持っているものの「バージョンアップ」であって「新しいものを買った興奮」に乏しい。また本当に新しいものを買ってもいじくりまわしている時間がない、むしろ時間がほしい、なんていう夢のない方向に話が進んでしまうのは、歳をとった証拠だろうか。
2005-09-29(Thu) この日を編集
_ [misc][Rail] 日本経済新聞「春秋」:『鉄ちゃん』と呼ばれる人々が日本全国におよそ三百万人いる
この見出しは9/29付日経朝刊の一面コラム「春秋」の書き出し。SL写真撮影という趣味の面から某野党の新代表について述べる文章である。ほほう、どこから導き出した数字かは知らないが、「ご同輩」は三百万人もいるのか。
「D51(デゴイチ)」など型式名だけでなく、製造番号による違いや配置された機関区までそらんじているそうだ。「春秋」ではやや驚きをこめた文面にとれるが、私には、鉄道に興味のない人にはそれが「驚くべきこと」らしい、と言うのが逆に軽い驚きであった。個別の車両ごとの違い・番台区分は鉄道趣味の基本的な部分、「え、それって普通じゃん?」と思ってしまったあたりですでに自分が「世間一般」からずれているのが分かる(苦笑)
友人の「鉄ちゃん」が同好の士に共通する気質を解説してくれた。人と群れるのは苦手で、単独行動を好む。物事の細部にこだわり、頑固で一途。最高の撮影位置を死守して、チャンスまで丸一日でも粘るのは孤独な戦いだと言う。このコラムは全体的に「鉄ちゃん」についてかなり好意的だ。ここに上がっている「気質」、表現を変えれば「鉄オタの特徴」としてネガティブなイメージにもっていくことも可能だと思うが、文章を通してそのような色眼鏡はかかっていない。今回は最大野党の新代表についての記事だから、かもしれない。某氏の代表就任により鉄道ファンの社会的評価向上?、はちょっと言い過ぎか。
_ なお、私自身は上記の「気質」、結構当てはまっている。
ついでに言うと、私の場合某氏が鉄道ファンであることと某氏・某党を応援することはつながらない。評価は代表としての言動と成果で決まるもの。個人の趣味は関係ない。大体、他人が何を趣味にしようがそれは当人の勝手だ。
・・・こういうのも「人と群れるのは苦手で、単独行動を好む」気質から来てるんでしょうかね?(笑)
_ [Home] 愛妻弁当
妻は次男の授乳やオムツかえで夜中に何度も起こされる。その分の埋め合わせになっているかどうかは分からないが、いつもは私が一番最初に起きて、長男と自分の弁当を作る。が、今朝は寝坊した。あわててキッチンに入ると妻が弁当を作っている。目が覚めて眠れなくなってしまったので作ってくれたのだそうだ。私は幸せ者だ。
2008-09-29(Mon) この日を編集
_ [misc] 日経朝刊:連載小説「望郷の道」 完結
日経朝刊に連載されていた小説「望郷の道」(北方謙三)は本日分の409回を以て完結。毎日楽しみにしていたのだが、爽快な読後感があるのであえて終わって残念とはいわない。一人の男が才覚と努力で周りの人間を巻き込みながら商売を広げ、一度は追放された故郷に戻ることを夢見るこの話は、久しぶりに日経の朝刊にふさわしい新聞小説だったと思う。というのも、ここしばらく
「話が重苦しくて朝から読む気にならない上、やっと話が大きく動き出す気配を見せたところで作者と日経がもめて連載終了になったアレ」やら
「悪役とされることの多い平清盛を改革者としてとらえる切り口が新鮮だったものの、当時の世相に乗っかろうとする姿勢が露骨すぎたところに盗作疑惑まで加わったアレ」とか、
「序盤は期待できそうだったが最後はばたばたと終わってしまって消化不良の感が強い、インパクな作者のアレ」など、
どうも読後感のすっきりしない連載が続いたからだ。当然、
話題にはなっただろうが全国紙の朝刊にはふさわしくないアレとアレ
は論外。
「望郷の道」の主人公*1は次々に降り掛かる難題を切り抜けながら見事に一歩先を読んで成功を重ねて行くが、「おいおい、そううまくはいかないだろう」と思わせないところは作者・北方謙三の筆の力による。日露戦争の時代の話だが競合との差別化、海外での起業、品質管理、新規事業の展開、新製品開発、次世代の育成、硬軟を使い分けた社員の掌握術など、まさに日経向きの内容が次々と繰り出され、そこに家族や社員などのエピソードも絡んで飽きることがなかった。
主人公が次の活躍の一歩を踏み出したところで連載は終わった。いい雰囲気で終了したので不満はないが、続きが読みたい気もする。登場人物の中には何かの伏線を張ったまま終わったと思われるものも少なくないので、もしかしたら、と少し期待している。
*1 作者の曽祖父で新高製菓の創業者、森平太郎氏がモデルとのこと。