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2004-10-18(Mon) [長年日記]
_ [misc][Telecom] 音声spam電話の悪夢
職場にかかってきた電話をとったところからこの話は始まる。
「(自分)はい、(社名)でございます。」
(しばらく無音)
「(相手)もしもし、もしもし」
「(自分)もしもし?」
「(相手)こちらは、(社名・よく聞き取れなかった)です。ただ今無料で・・」
ここで相手が録音による音声であること、内容が販売・勧誘(いわゆるspam電話)であることに同時に気がつき、切ってしまった。
_ 今時職場にかかってくるセールス電話にまじめにつきあう人間はまずいない。気の弱そうな新入社員でも数分後には断っている。それも相手が「生身」だから数分の躊躇があるのであって、録音テープならばそれこそ躊躇なく切ってしまうはずだ。いったい、この「自動音声spam電話」はなにが狙いなのか。
自動音声化すれば電話セールスでコストの大半を占める人件費は消えるが、先に述べた通り直接の受注はまず得られない。ならば最初から直接受注に期待せず、特定の市内局番配下の番号に無差別に電話をかけては出た人間に自社の「広告」をきかせる新手の手法だとしたらどうか?
_ もうそれは電話セールスではなく、音声spamそのものだ。
かける方はほとんどコストがかからない。固定電話はもう十分に安い。その上システムが自動で電話をかけ続ける。
受けるこちらは職場の電話が鳴れば出ないわけにはいかない。音声電話にベイジアンフィルタなんてものはないのだ。
「かかってくる電話の7割がspam電話」
などという悪夢が現実にならないように願うばかり。
_ 「個人情報の保護に関する法律[www.kantei.go.jp]」 (平成17年4月全面施行)