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2007-11-04(Sun) [長年日記]

_ [Home] 迷子

次男が公園で迷子になった。

 この日は家族で公園でピクニックをしていた。長男は一緒に公園に行った友達と遊んでいたので親がくっついて回ることはせず、パパはもっぱら次男につきっきりであった。自分で勝手にあちこち行ってしまうし、遊具から落ちたりする危険もあるからだ。夕方になって日も傾き寒くなってきたので、まだ遊具で遊びたがって「パパ、あっち、あっち行く!」と暴れる次男を抱っこして妻たちのいるレジャーシートに戻った。妻がシートをたたむのに苦労していたので抱っこしていた次男を下ろし、シートをたたむ。戻ってきた長男と手をつないで辺りを見回すと妻と次男がいない。次男は目立つ色のお砂遊び着を着ているのですぐわかるはずなのだが見つからない。先に車に戻ったのかと思い、長男の手を引いて駐車場へ向かうと、誰もいない。携帯を呼ぶと妻はまだ公園にいた。すぐ駐車場に向かうという。

 ところが、駐車場には妻が一人で戻ってきた。「(次男)はどうした!」「パパが一緒に連れて戻ったんじゃなかったの!?」

車に妻と長男を待たせ、大慌てで公園に戻る。車の鍵は持ったまま、そして携帯は車に置いたまま駆け出した。あとで妻に「車の鍵を持っていっちゃったから迎えにもいけないし、携帯は置いていったから連絡も取れなかったし」といわれたが、そんなことを考えている余裕はなかった。まず、広い公園で一人取り残された次男の心細さを思い不憫でならなかった。そして、池に落ちたりしていないか、親を探して道路に出たりしていないか、という具体的な危険が頭をよぎった。

 公園に戻って見回すが次男の姿は見つからない。一緒に来ていたお友達のご両親がいたので次男を見なかったか尋ねると、びっくりしながらも「そういえばさっき、公園の管理事務所の人が迷子の親を探していたがあれが・・・」と教えてくれた。ともかく無事で、居場所もはっきりしたので正直ほっとした。
管理事務所に飛んでいくと事務担当の方と、見つけてここまで連れてきてくださった方々に囲まれて次男が立っていた。「強いお子さんで、全然泣かずに待ってましたよ」と言われた。次男に最初に言ったことは「ごめんな、心細かっただろう」。周りの方々にお礼を言って何度も頭を下げる。一人でいたであろう次男が「迷子になっている」のに気がついて、放置することなく適切に扱ってくれたのだから何度頭を下げても足りないくらいだ。動揺していたので次男がどこでどのように見つかったのか、そのときどんな様子だったのかを聞くのは忘れてしまった。
 当の次男は管理事務所の方が言ったとおり、パパがついたときには口をぐっと結んで寂しいのをこらえていたようだった。抱っこすると同時に泣き出したが、ほっとしたのかそれほど激しく泣くわけでもなかった。日常から次男は長男より気が強いが、幼いながらに寂しさに耐えていたのが不憫で申し訳ないと思うばかりだ。ずっと抱っこして話しかけながら車に戻り、まずはママにもう一度ぎゅっと抱っこしてもらってからチャイルドシートに座らせた。

 自分の子供を迷子にしてしまったのは親として非常に恥ずかしいことだ。どうやら、レジャーシートをたたんでいるわずかの間に(おそらく、戻りたがっていた遊具のほうへ)離れていってしまったらしい。パパはすぐ後ろにママがいたので「ママが見ているだろう」、ママは「ずっと見ていたパパが連れているだろう」とお互い思ってしまっていた。会社でも意思疎通・確認が疎かだと起こるミスなので仕事では特に注意するところなのだが、プライベートでやってしまうとは。幼い子供が一人で線路に入って列車にはねられたり、マンションのベランダなど高いところから転落する事故の報道を聞くたび「親は何をしていたんだ、ちゃんと見てなかったのか」と思っていたのだが、今にして思えばその子達の親もほったらかしにしていたわけではなく、一瞬目を離した隙に起こった悲劇だったのかもしれない。その心痛は想像して余りある。

 ともかく大事に至らなくてよかった。これからは長男の行動範囲も広がるし次男ももっと動き回るようになる。十分気をつけなくては。