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※「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --
2006-04-16(Sun) [長年日記]
_ [Home][Rail] ママと長男、HiSEの回送を目撃する
お出かけから帰ってきた長男が、「HiSEを見た!」と報告してくれた。横浜から帰ってくる途中、小田急10000形HiSEがJRの線路を走っていたのだと言う。しかも、「黒い機関車が押してた!」とも。おそらく長野電鉄に譲渡されるHiSE[nagaden-net.co.jp]の回送だということはすぐわかったのだが、「黒い機関車」がわからない。一緒に目撃した妻によると、「黒い機関車」はとても小さく、他の電気機関車や電車よりずっと小さかったらしい。それが「HiSEを押していた」というのだからわからないのだが、ふとあることに思い至った。
翌日、車掌車「ヨ8000」の画像を見せてこれか?と訊いてみた。ふたりともいまひとつピンと来ない顔をする。それでは、と小田急情報館[s60.xrea.com]の画像掲示板からHiSEの回送画像を探して見せてみるとやっと納得した。
私の世代には当たり前だった「車掌車」はすでに非常に珍しいものになってしまい、妻や長男には「見たこともない不思議な車両」としか思えなかったわけだ。色が黒く無骨なスタイルを見て、機関車だと思ってしまったらしい。妻も長男も本当の牽引機は見なかったようだが、先の掲示板によるとJR貨物の試験塗装を施されたEF651059だったようだ。妻が「大船のあたりには写真を撮ろうとしている人がたくさん待っていたよ」と話していたが、HiSEにEF651059では確かに大騒ぎだっただろう。
_ [Home][Rail] 家庭内「鉄」教育
今回の件でちょっと驚いたのが、妻も長男もすぐ「HiSEだ!」と反応したことだ。長男はともかく、妻の口から「HiSE」なんて言葉を聞くとは思わなかった。
これには理由がある。
長男はすでに相当鉄道好きなので、鉄道のビデオ(今はDVDやレコーダーだが)を何度も何度も見る。これに付き合わされる妻もいつの間にか詳しくなってしまったと言うわけだ。
へへへ、この流れが続けば一家そろって鉄分が濃くなるな。
ところが。
先の小田急情報館の掲示板のコメントを読みながら妻が言うには、
「『HiSEが最後の最後に小田原を通るのが感動的』って書いてあるけど、どうして?」
「『4両のHiSEが衝撃的』って、どうして衝撃的なの?」
小田急の看板特急列車として堂々の11連車体で新宿と箱根を結んでいたHiSEが、想定より早く退役して他社に譲渡されるための回送の途中、かつての活躍の場であった小田原をたった4連で通過していく。感慨深いものがあるだろう?と説明したが、わかってもらえなかったようだ。
いまのところ夫婦仲は良好だが、こと「鉄」に関してはまだまだ溝が深いようだ。