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2006-03-31(Fri) [長年日記]

_ [Rail] JR西日本列車運行情報:「架線にカーテンが引っ掛かる」

自分が日常使う路線かどうかを問わず、各社のWebにある「列車運行情報」はよく見ている。中でも、JR西日本の運行情報[westjr.co.jp]は内容が非常に具体的だ。

可部線 架線にカーテンが引っ掛かる
午後0時51分頃、可部線安芸長束駅〜下祇園駅間で架線にカーテンが引っ掛かったため、上記線区の横川駅〜可部駅間の上下線で列車の運転を見合せておりましたが、現地を確認するとカーテンはなく線路及び架線に異常のないことを確認し、午後1時33分に運転を再開しました。

他社ならば「架線障害のため」位の記述になるところだし、実際ほとんどの場合それで用は足りるのだが、こちらは一層のリアリティがある。

民家の軒先をかすめるように走る江ノ電で「沿線で干していた布団が風で線路に落ちていたら運転士が降りて民家に戻したりする」という話は結構有名だが、JRで凧やビニールひもでなくカーテンが架線に引っかかっていたと言うのは珍しい。「衣類・布類」のごみ出し日に出された古カーテンだったのだろうか。

「現地を確認するとカーテンはなく」は書かなくても問題はないような気がするが、現地で「あれ? カーテンなんか引っかかってないやないか?」「無駄足だったんとちゃうか?」とか言ってちょっとがっかりしている作業員の姿が目に浮かんで、不謹慎ながら面白かった。

_ [Rail][Model] 交通博物館再訪

再度交通博物館を訪れた。今度は一人。目的を限定しての「万世橋最後の訪問」だ。
目的:
  • 9600形No.9600シルバーモデルを見る
  • 旧万世橋駅遺構特別公開の見学
  • 特別記念きっぷ「再現硬券シリーズ」を手に入れる
  • 「こだま食堂」でランチ

ランチを除けばいずれも子連れではちょっと厳しい(連れて行っても長男にはあまり興味がないと思われる)ので、いつも通りライナーで品川まで行き、そのまま9時半の開館に間に合うように交通博物館に向かった。会社には予め届けて午前半日休み。有給は有意義に使いたいものだ(苦笑)

春休みとはいえ平日9時半の交通博物館は空いていた。首尾よく「再現硬券」を入手し遺構公開の予約。事前予約は2日前にはすでに満員だったが、当日分はあっさり2回目分に加えられた。

_ [Rail][Model] 9600形 No.9600 シルバーモデル

遺構公開の集合時間まで、まずは最大の目的「9600形No.9600シルバーモデル」をじっくり見る。9600形のトップナンバー。箱根越えの補機として製造され、小型の2軸テンダーが付いている珍しい姿だ。

9600形No.9600シルバーモデル
TMSの「シルバーロコ9600」の制作記事は、作者が子供のころに見た交博の9600シルバーモデルの思い出と、再びそのモデルを見る機会を得たところから始まる。再会したモデルは確かにすばらしかったものの、それまでの思い入れが強かったためか作者の記憶に残っている姿よりも細部のアラが目立つものとなってしまっていた。これを残念に思った作者は、「記憶の中の9600シルバーモデル」を自らの手で再現しようとモデルの制作を開始した・・・というものだ。再現されたモデルはさすがに銀製ではないが、洋白板を素材にした、*1確かに美しく繊細なモデルだった記憶がある。

Webで調べたところ、この記事が載ったTMSは1977年4月号(No.346)とのことだった。もう23年も前の号だったのか。一人のモデラーを惹きつけ、落胆させ、そして新たなモデルを作らせてしまった魅力あるモデルが見られるのも「交博秘蔵 乗り物模型蔵出し大公開」なればこそ。公開された他の模型も含め、また幾人かのモデラーとたくさんの子供たちを刺激したかもしれない。たしかに、見る価値はあったと思う。
少なくとも、23年前に見たTMSの記事を頼りに「再度」見に来たバカはここに一人いる。

*1 8/4追記:帰省時にTMS 1977年4月号(No.346)を読み直したところ、再現したモデルの素材は洋白板とは書かれていなかった。同号に掲載された別記事である、洋白板による「東洋活性白土2号機」と混同してしまったようだ。

_ [Rail] 旧万世橋駅遺構見学

旧万世橋駅遺構見学
お目当てその2の旧万世橋駅遺構見学。先ほどの「蔵出し大公開」のコーナーの奥の工事現場のような小さな入り口から一行20人でぞろぞろ入っていく。
旧万世橋駅ホームから見た中央線
まずは旧駅遺構内でビデオ上映を見て、それから旧万世橋駅ホームの階段から通過する中央線を眺めるのが見学ルートだ。
ビデオ上映で結構時間を取られる上、次の見学グループも控えているので全体的に時間が短いなぁ、と言う感じ。ただ、ビデオで見た旧万世橋駅はとても美しい建築物で衝撃を受けた。後に東京駅を設計する辰野金吾の作だという。
結局ぞろぞろとついていってあっという間に終わった感じ。せめて旧駅舎の壁面に直接手を触れてくればよかったとちょっと後悔。

_ [Rail][Model] 鉄道模型パノラマに神奈川中央交通のバス?

遺構公開の集合場所が1号機関車の前だったので、まだ運転開始前のパノラマをボーっと眺めていたところ面白いものを見つけた。
鉄道模型パノラマに神奈川中央交通のバス?
これって、神奈中バス?
しかも、「波塗装」と言われた旧塗装では?

バスは専門外なので本当にそうなのかはわからないが、地元を走っているバスなのでこんなところで見られてちょっとうれしかった。ちなみに場所はパノラマを正面から見て左角の前のほう。バスに詳しい方、鉄道一色の1Fにもこんなネタが転がってますんで、一度確認に行ってみては?

_ こうして、あっという間に予定の時間が過ぎてしまった。駆け足で一通り見たはずだが、見るたびにまた面白いものが見つかる。RailMagazineにでていた「9850形機関車のテンダーにあるへこみ傷」。空襲で爆弾があたった跡だとか。その傷を確認してふと顔をあげてはっと気がつく。テンダー内にある棒と箱状のものを組み合わせた妙なしかけ・・・あ、これ、もしかしてテンダーの水位を計るための仕掛けなのでは? ED40。「アプト式」は知っていたけど、こんなでかいモーター積んでたんだ。ほとんど車体一杯じゃないか。台車に小型モーターが納まる現在では考えられないな。開拓使号。北海道の鉄道だから最初から自動連結器が付いているな。ええと、刻印があるな・・シャロン? あ、「シャロン式」自動連結器ってこれのことだったんだ。善光号。「機関車トーマス」と同じ内側シリンダだね・・・機関車の走る仕組みは知っていても、細かいところまは知らないことだらけだ。半日でずいぶんいろいろなことを「発見」した。

いよいよタイムアウト。午後からは出社。館内スタンプラリーの景品(交博クリアファイル)をもらって本日の見学終了。こんなに後ろ髪を引かれる事になるとは思わなかった。移転後の鉄道博物館に行くのはいつになるだろう。そのときはまた長男も一緒に見に行ってくれるだろうか。そのころには次男も一緒に行けるだろうか。今日見たもののいくつがまた見られるだろうか。

そんなことを考えながら、旧万世橋駅の上にEF55の留まっている交通博物館を後にした。