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2006-08-30(Wed) [長年日記]
_ [misc][Home][Rail] 上手な席の譲り方・譲られ方
朝の山手線に2歳くらいの子供をつれてたお母さんが乗ってきた。と、直前の駅で座ったばかりの年配の女性がすっと立って子供に席を譲った。これが実にスマートな譲り方であった。
見れば服装もなかなかおしゃれで、年をとってもこうありたいものだ、と思わせる気品があった。年配の人が子供に席を譲ってくれると、譲られた側の親としてはちょっと困惑してしまうのだが、この方は席を立った後もしゃんとしていて、譲られた側も素直にありがとうといえる雰囲気があった。上手な席の譲り方、お見事!である。
私も2時の父になって、妻の妊娠中や子連れでの移動時に席を譲られる機会が増えた。また、自分が譲られた分、他の子連れや年配の方を見かけた時は進んで譲るようにもなった。そうして譲る側・譲られる側両方の立場になってふと思うのは、「上手な譲られ方」もあるな、ということだ。
あまりぺこぺこすると譲った方がかえって気を使ってしまうが、譲られた側としては譲ってもらって助かった、ありがとうという気持ちも伝えたい。譲った方は「譲って喜んでもらえた」「ありがた迷惑じゃなかったんだな」とわかると譲り甲斐があるというものだ。月並みだが、やはり笑顔でありがとうございます、と会釈するのが一番という結論に至った。あとは、いかに自然に、スマートに出来るかにかかってくる。
私自身はまだ単独行動中に席を譲られることはないだろうと思っていたが、先日名古屋の地下鉄で生まれて初めて席を譲られた。出張中で荷物が重そうに見えたのか、それとも・・・
もちろん私は満面の笑みで譲ってくれた中学生にありがとうといいましたとも。「譲られ道」を極めんとする者は、「オ、オレってそんなに歳に見えるのか?」などと迷ってはいけないのだ!