茅ヶ崎駅で電車を降りた途端、なつかしい甘い香りが鼻をくすぐった。もうキンモクセイの季節か。
キンモクセイは歩いているとき突然強く香って驚くことが多いのだが、またちょっと移動すると急に香りがしなくなる。あの香りはあまり拡散しないのか、あるいは拡散すると急激に弱まるものなのだろう。もっと楽しませてほしかったと残念に思うこともしばしば。
この日はホームの端で下車してからずいぶん長い間、香りが漂っていた。雨上がりだったせいもあるのかもしれないが、
まさか芳香剤じゃないよな?
と一瞬疑ってしまった自分が悲しい。