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「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --

2005-05-05(Thu) この日を編集

_ [Home][Model] 蒸気機関に挑戦。

蒸気機関車はどうやって走るのか。

鉄道好きである以上もちろん知識としては知っているが、実際に蒸気機関で「走らせた」ことはない。雑誌「鉄道模型趣味」の記事などで、年長の方々が「子供のころは首振りエンジンの模型機関車を走らせた」等と懐かしむ記載がたまにあるが、「子供に蒸気機関がさわれるのか?」「首振りエンジンって何?」というのが素直な感想だった。蒸気機関は自分とは無関係な模型だと思っていた。

が、いい物を見つけた。学研の大人の科学マガジン 07号に、なんと首振りエンジンが付録としてついているのを見つけた。早速購入してゴールデンウィークのToDoリストに加えた。汽車にに興味のある長男にも、蒸気で車輪が回るところをぜひ見せてやりたい。

_ 5/5こどもの日。家族と親類で男の子の節句を一通り祝って一息ついたころ、「科学」の付録を組み立て始める。燃料用のアルコールはこの日のために事前に薬局で買っておいた。出来上がったボイラーにスポイトで水を入れ、付属のアルコールランプに芯代わりのティッシュをつめ、アルコールを指定どおり2CC。そして点火! 最初は車輪をつながずに動作試験だ。

・・動かない。見ると、芯のティッシュが燃え尽きている。どうやらアルコールを十分に吸っていないらしい。今度は芯となる部分に重点的にアルコールをしみこませる。点火! 今度はいい感じだ。だんだんお湯が沸いて・・火が消えた。風があったのと、燃料が尽きたらしい。

何度か試行錯誤の結果、無謀にも指定量より多い燃料をティッシュにしみこませることでやっとお湯が沸いた。シリンダから勢いよく蒸気が出る。指で少し押すとかなりのスピードでピストンが動いた。車輪をつないでいないので走らないが、本当に「蒸気の力で回っているんだぞ」という実感があってうれしい。

_ このあと車輪を動軸につないで再度実験を試みたが、各部の摩擦抵抗が大きいのかついに「走る」ことはなかった。いろいろやったわりに走らなかったので子供には退屈だったようだ。しかしパパとしては「蒸気機関が動いた」ことがうれしかった。

_ 5/5はこどもの日というより「パパが子供になる日」だった。


2006-05-05(Fri) こどもの日 この日を編集

_ [Home] 長男4歳次男1歳

連休中は帰省や遠出はせず家でのんびりしている。休みに入ってから非常に天気に恵まれていて出かけないのももったいない。こどもの日ということもあり、里山公園(神奈川県立茅ヶ崎里山公園)に一家で出かけた。典型的な「家族連れ」のレジャーと言った感じ。ボールを追いかけ走り回ったり長いすべり台に乗ったり(長男のお気に入り。次男はパパのひざに乗って初挑戦)一日楽しんで、ちょっと日焼して帰ってきた。

最近、長男はずいぶん成長したなぁ、と思う。表情も体もだんだん「少年」らしくなってきている。言うこともしっかりしてきた。先週だったか、駅から自宅に電話をかけたところ長男が出た。
(長男)「もしもし」
「もしもし、パパだよ。ママは?」
「(次男)におっぱいあげて寝かせてるよ。いま駅?」
「そうだよ」
「早く帰ってきてね。」
長男だけで電話の用件が完結するようになった。ちょうど一年前の5月、長男が電話に出て驚いていた頃とは大違いだ。

「お手伝い」をしたがるのはずいぶん前からだが、近ごろは本当に役に立つようにもなった。次男を風呂に入れていて、タオルがないことに気がついても長男を呼べばすぐ持ってきてくれる。両親が目を離した隙に次男がベッドから落ちないか監視していて、落ちそうだと大声で呼んでくれたりもする。一度、次男がリモコンを探しだして電池を外し口に入れそうになったのを素早く見つけて教えてくれたのは本当に助かった。電池の誤飲が怖いのは親ならば少なくとも一度や二度は見聞きしているし普段注意してもいるが、本当に一瞬目を離した隙だったので長男の活躍がなければ大変なことになっていたはずだ。今日はティッシュカバーから空になった箱を出し、新しい箱と入替えてくれた。これはパパやママがお願いしたのではなく、ティッシュが空になったのを見て自分で判断して入替えたのだそうだ。ヒモが結べないのでパパのところに持ってきたのだがこれもびっくりした。
思えば、長男が急に成長したのはやはり次男の存在が大きい。一生懸命「お兄ちゃん」をしているのだ。まだ何も出来ない弟よりすごいところを見せたいのだろう。そして、パパやママと並んで一緒に「子育て」に参加しているのだ。自分は「大人グループ」にいるつもりらしい。次男がいなければまだまだ「赤ちゃん扱い」で溺愛されていたところだろうが、お兄ちゃんとして頑張ってくれている。

先週だったか、「エンタの神様」で摩邪が
3歳児に「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい」といって叱るより前に、自分が2児の母親になる自覚を持て(ハァ? は略)

と言う内容のネタをやっていてこれは結構痛いところを突かれた気がした。幸い、いわゆる「赤ちゃん返り」は目だって出なかったが、たまに「大きいほうの赤ちゃん!」といって甘えさせてみたりもするとやっぱり嬉しそうだ。


「小さいほうの赤ちゃん」つまり次男はと言うと、感情や思考の動きが表情から見て取れるようになった。それまでは表情があると言っても楽しくてにこにこ笑うか空腹や眠さなどで泣くかといったレベルで、まだ家族のペット状態だった。生物学的には間違いなく産まれたときからヒトだが、徐々に「人間になってきている」というのが実感だ。最近は身振りも出来るようになって、適切なタイミングでバイバイや拍手もすれば、音楽を聴いてスウィングしたりもする。指さしもするので「あれが食べたい」「それはボクの!」という意思疎通も出来つつある。食事の時はかなり大きな声で「あー!」と叫んで食物を要求する。まだ自力では食べられない上、長男と言うコンペティターがいるので強く自己アピールをして食物をもらおうという姿を見ると、巣で親鳥からえさをもらおうとするヒナの鳴く姿にも重なる。
活動面ではまだ歩くことはもちろんつかまり立ちではない自立もしてはいないが、ハイハイも含めずいぶん活発になってきた。びっくりしたのはいつの間にかソファによじ登れるようになったことで、気がつくと隣に座っていた。これは妻も経験していてパパママそれぞれが個別に驚かされた。
手先も器用になってきて、いろいろ遊ぶようにもなった。妻や義母が言うには、遊び方はお兄ちゃんである長男をみてまねしながら覚えていくらしい。自分のおもちゃに触られる長男は嫌がって次男を引離そうとしたりするのだが、それでもやっぱりお兄ちゃんが好きなようだ。
表情がはっきりしてきた次男はいまがいちばんかわいい時期かもしれない。思えば、2人目がほしいかどうか夫婦で考えたとき、一歳前後のあのかわいい笑顔をもう一度みたい、と言うのは一つのポイントであった。

長男はパパ似で次男はママ似。兄弟はあまり似ていないが、どちらもそれぞれにかわいい。独身時代はどちらかと言えば子供嫌いだったが、結婚して自分が親になってからはよその子供もかわいいと思うようになった。自分の子供がかわいいのは明らかに親馬鹿であるが、「よその子と比べて自分の子供がいちばんかわいい」等と言う相対的なものではない。ただ無条件にかわいいのだ。
自分の子供は、半分は自分、そして半分は自分が好きで結婚した相手の特徴を引継いでいる。かわいくないわけがない。
今日はこどもの日ということで、子供二人を風呂に入れながらそんなことを考えた。

2011-05-05(Thu) この日を編集

_ [Home] 次男、30分かからず自転車に乗れるようになる

 次男の自転車の補助輪を外した。二週間ほど前に訊いたときは「まだちょっと怖いからそのままでいいよ」などと言っていたのだが、連休に入ってからその気になったようで、今度ははずしてくれとせがまれた。この日は天気もよく絶好の練習日和。
 長男の時は片方はずして様子を見たのだが、今回は乗れるようになるこつが経験で少しわかってるのでいっぺんに外してしまう。さて、補助輪は外れたから近所の広場に行くか。工具を片付けてくるからちょっと待っててね、と言ってふりかえると、なんということでしょう! 次男が自転車に跨がってペダルに足をかけてふらふらと進んでいるではないか! 急いで工具を片付け、今度はビデオカメラを片手に戻る。今度は長男が後ろから支えて練習している。長男も自転車に乗れるようになるのは早かったが、苦労したのが地面から足を離してスタートするところだった。自分の経験を伝えているのか。次男はいいお兄ちゃんがいて幸せだ。
 そのまま走り出してしまいそうだったので、予定を大幅に早め近所の広場へ。そして、何度か足で地面を蹴って走るうち、次男はあっさりと自転車に乗れるようになってしまった。補助輪をはずしてから30分もかかっていない。家族の中でもダントツの短時間新記録だ。まだこわいから、などと言っていたが、実は長男や近所の子供が乗っているのを見て羨ましく思っていたようだ。特に隣家の同い年の子が乗っていたのが、負けず嫌いの次男に火をつけたらしい。

 その後しばらく練習。一度だけ段差に乗り上げ転んだ。痛かったはずだが口をへの字にしたまままた自転車に乗る。いつもならちょっとすりむいただけでも痛いいたいと騒ぐのに。よっぽど乗りたかったらしい。そして「このまま公園に行きたいな」。近所の公園にパパとお兄ちゃんを従えて自転車で向かう次男の後ろ姿は、30分前に乗り始めたとは思えないほど安定していた。だが、前に回ると、これ以上ない自慢げな顔なのだった。