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2006-09-17(Sun) [長年日記]
_ [Rail][Home] 雨の箱根登山鉄道めぐり
数日前に箱根に泊まっているというのに、また箱根詣で。家族サービスで行くのと自分の趣味で行くのとでは目的が違う。今回は模型制作の参考にするため塔ノ沢駅に降りることが「目的」。こんな旅行理由は家族を含め「普通の人」には理解できるはずもない。とはいえ妻に活発な男の子2人を押し付けていくのはさすがに心苦しいので長男連れ。パパの鉄道好きの影響を直接受けている長男はもちろん喜んでついてくる。何かと大変な「親子鉄」も、こうやってついてきてくれるうちだけだと思い2人旅となった。
パパは塔ノ沢だけ見られればよかったのだが長男はそうも行かず、「大涌谷の黒玉子が食べたい」という。たいへんな遠回りというか予定外行程なのだが、せっかくなので長男の希望を優先する。家を出たときには暑い位晴れていた天気も強羅についた頃には雨となり、大涌谷ではかなり激しい雨だった。長男にレインコートを着せレストハウスまで走り、長男念願の熱々の黒玉子を食べて引き返す。
結局パパ本来の目的である塔ノ沢に降り立ったときにはあたりはすっかり暗くなっていた。雨の中、暗い無人駅で降りて写真を撮るのにつき合わせてしまってちょっとかわいそうなことをしたな、とは思ったが、この「思い出」は将来長男の中でどんな風に受け止められるのだろうか。
塔ノ沢からの帰りは「青塗装」のモハ2形108号。この日はイベント列車として走っており昼頃は強羅に停車していたが、この時間にはすでに通常運用に戻っていたのだ。いやぁ、MODEMOのNT50、買っておいてよかった。ついに実車に乗った108号だが、もし買っていなかったら今頃「あの時買っておけば・・」と一人悶え苦しんでいたことだろう(苦笑)
それにしても、江ノ電に比べればやはり箱根は遠い。茅ヶ崎からだと昼に家を出ても半日で一回りできるとは言え、さすがに2駅隣の江ノ電ほど気楽には乗りに行けない。その上登山鉄道だけあって撮影ポイントも限られる。路線のほとんどが平坦で道路と接している部分も多い江ノ電のように気楽に降りて駅間で走行シーンを撮影と言うわけには行かない。そんな「箱根の山を縫って走る」ところが箱根登山鉄道の魅力ではあるのだが、さすがに子連れでの鉄紀行の対象としては厳しいものがあるな、と今更ながらに思ったのだった。