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2007-02-11(Sun) [長年日記]
_ [Model][Rail] Bトレインショーティ:東急7200系
今の目黒線がまだ「目蒲線」だった時代をほんの少しだけ経験している。その頃はちょうど鉄道趣味から離れていた時期で、毎日の通勤の足としてしか見ていなかったのだが、前面が「く」の字に突き出し貫通ドア部分だけが引っ込んだ電車の事は覚えている。コルゲート*1つきステンレス車体で前面に赤帯を巻いた姿は、「目蒲線とはいえ」東急の一員であることを主張していた。ともかく編成中の電動車比率が高くたくさんのパンタグラフをかざして走る姿は勇ましかったが地下化された真新しい目黒駅に停車しているところはあまり似合っているとは言い難かった。
そんなわけで、久しぶりにBトレインショーティーを買ってみた。前述の「目蒲線の前面くの字の電車」東急7200系である。仮にNゲージ完成品やキットが出ていても積極的に買おうとするほどではないが、少しは思い出のある車両、寝る前のちょっとした工作には気軽に組めるBトレくらいがちょうどいい。
ところがこのキット、「ちょっとした工作」にしてはちょっと注意を要する。
部品を取り出すと、まず「透明パーツのゲート位置が変わっている」ことに気がつく。以前はガラスパーツの上下4箇所、しかも多少無理な力がかかってひびが入っても外見上それほど影響のなさそうなところにゲートがついていたのだが、これがパーツ両端2箇所になっている。致命的なのは、このキットはガラスパーツ後端が妻板のガラス面になっていること。連結面の窓ガラスのど真ん中にゲートが来ているのだ。その上以前のキットに比べゲートそのものも太い。これでは最初から「透明で平滑なガラス」など表現できるわけがない。部品からなるべく離れたところをニッパーで切断し、デザインナイフでそっと削り取って何とか目立たなくした。よりこだわる向きはここからコンパウンドで磨くことになるのだろうが、そこまでいくと気軽な工作どころか結構大変な作業だ。
特徴あるくの字の「ダイヤモンドカット」のため、前面パーツはあまり厚みが取れない。そのため、屋根パーツとの接続部分は屋根の下にある突起を前面パーツ上部のU字型パーツで受ける方式になっているのだが、ストレートに組むと屋根と前面、側面が密着しない。前面パーツのU字型部分にバリがあって邪魔をしているためだ。これはドライバーの先などで簡単に除去できるが、これまでの組み立てではあまり経験しなかったことだ。側板とガラスパーツの組み付けは微妙で、硬くてなかなかはまらないものがあるかと思えば反対側の側板は小気味よくはまったりと良し悪しに一貫性がない。きっちりはまれば連結面妻板部分・前頭部とも隙間がまったくなく組みあがるのでよくできてはいるようなのだが・・・そういえばガラスパーツにあいた側板をはめ込むための穴が六角形になっていたが、何か関係があるのだろうか。
Bトレインショーティ東急7200系は完売してしまったので今から作ろうという人はそれほどいないだろうが、近々発売される東急7600系*2を作る際の参考になれば幸い。
素組みでたかだか二両、小一時間もあれば、と思っていたが結構手間取ってしまった。出来上がった7200を東急「目黒線」の5080系と並べてみる。思えば7200系が去ってからもう6年。5080系登場まで2年ほど間があるので、実車がこのように並んだことはなかった。