※湘南ライナー・おはようライナー新宿・ホームライナー小田原 時刻表 はこちら(令和2年3月14日改正まで)
※「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --
2006-07-16(Sun) [長年日記]
_ [Model] エアロソアラ、飛ぶ!
長男と近所の量販店に買い物に行ったところ、TOMITEC AEROSOARER[www.takaratomy.co.jp]が販売されていた。早速購入! AバンドのNo.1 ミリタリーグリーン。
当初4/1発売予定だったものが延期され、7月15日に発売になったことは知っていたが、普段鉄道模型などで「限定」「即日完売」「初回のみ」に慣れてしまっているためか、「どうせ店頭は即日完売だろうなぁ」「どこかの通販で残っているのを探すかぁ・・」と勝手に思い込んでいた。
それでも店頭でしばらく見ていると、興味を惹かれて手にとって見る人が結構いた。その大半が私同様、子供の手を引いてやってきたパパだったところが面白い。
帰宅後、早速あけてみる。立派な箱だが、開けてみると大半がダンボールの梱包材。そして本体はというと・・華奢。「脆弱」という言葉がぴったりな、発泡スチロール製の機体に小さなプロペラがついている。たしかに梱包が厳重になるわけだ。取り出すのにも気を使う。子供が乱暴に掴んで取り出したりしたら、それだけで2,600円の機体は空を飛ぶことなくお釈迦だろう。
ビットチャーG等と同じく、単3電池3本が入るコントローラーが充電器を兼ねている。説明書では充電器にさすときは機体を持つように書いてあったが、それでは力が入らないし、何より金属製の端子を落ち込む力で機体が損傷しそうだ。かといって力を入れないと端子が十分挿さらず充電できない。端子上端は赤外線受光部となっているので、この上端を爪で押し込むことでうまく挿すことができた。充電が終わるとメロディがなるのだが、どうもこのメロディ、尾翼の向きを制御するコイルのあたりから聞こえる。電磁石を制御して鳴らしているのか?
充電完了し、早速飛行!・・・即墜落(苦笑)
子供の頃から紙飛行機が好きでよく飛ばしていたので、調整方法はだいたいわかる。本飛行の前に紙飛行機のように滑空させて調整してみる。普通の紙飛行機よりもやや浮き上がり気味の設定のほうがうまく飛ぶようだ。
充電40秒で30秒飛行可能、とのことだが、はっきりいって飛んでいる時間より調整したり充電したりしている時間のほうがはるかに長い。しかも、うまく調整出来た!と喜んで飛ばしても、着陸に失敗したり何かにぶつかれば再度調整しなおし。だいたい最初はコントロールどころか「飛ばす」ことすらうまくいかない。動いて当たり前の普通のおもちゃと同じ感覚で買っていく人が多数いたとしたら、今頃タカラトミーのお客様相談室は苦情の嵐かもしれない。
それでも、30分もたった頃には何とかコツらしきものがつかめてきた。
飛ばす前の調整と滑空試験は必須。で、充電はケチらないこと。失敗・墜落して「まだちょっとしか飛ばしていないからもう一度・・」というのはさらなる失敗の元だ。充電直後は実に力強くプロペラが回る。この勢いでうまく上昇させ、上手に旋回させてやればパワーダウンまで飛行が楽しめる。高度が下がると室内にはいろいろと障害物があるので、なるべく高高度で飛ばすのが長時間飛行成功の秘訣だと思う。まだ数回に一度位の成功率とはいえ、12畳のリビング内を何度かうまく旋回させて充電が切れそうな頃に手元に戻って来させることもできるようになった。体育館ぐらい広いときっともっと長く飛ばせて楽しいのかもしれないが、広ければ広いで今度はバッテリの持ち時間が不満になるだろう。また、機体との位置関係によっては赤外線が届かないのか、うまくコントロールできないこともある。
前述のとおり、エアロソアラは「飛ばして遊んでいる時間より調整している時間のほうがはるかに長い」忍耐を要するおもちゃだ。調整にも(紙)飛行機の最低限の知識が必要。しかし、うまく飛んだときの30秒が実に楽しい。これを一番楽しめるのは、技術的にも精神的にも、かつて「子供の科学」の付録の紙飛行機で遊んだパパ世代かもしれない。そう考えると、売り場で手にとって興味深げに見ていた人たちの年齢層にも納得がいくのであった。もちろん自分も含めて、だが。