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※「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --
2005-03-16(Wed) [長年日記]
_ [Rail][踏切] 東武線踏切事故
伊勢崎線竹ノ塚駅構内第37号踏切道における人身障害事故に関するお詫び[tobu.co.jp]まずはこの事故で亡くなった方のご冥福をお祈りします。
先日「踏切警手が遮断機を上げ下げしていた時代はすでに大昔」等と書いてしまったのだが、毎日新聞の記事によれば全国で76箇所、首都圏では東武3箇所・京成2箇所があるとのこと。
交通量が多く「係員の判断」で交通をさばくために手動のままだったという話もある。今回踏切を操作した係員は逮捕された。本来なら立体交差化など抜本的な対策をしなくてはいけないところを個人の「技量」で何とか乗り切っていた、というのが本当のところだろう。立体交差化にしろ自動化にしろ、資金・時間・周辺地域との調整・技術的問題などがあって簡単にできないのはわかる。だが、「会社の都合」のしわ寄せが現場の個人に集中してしまったように見える。
もちろん、係員に全く非がないとは言わない。内規を守っていなかったとの報道もある。「本当はこうしなくてはいけないのだが、それでは仕事が回らないので自己流でやる」というのは一般企業でも起こりえることだし、それが原因で問題が発生する(個人情報流出など)例も枚挙に暇がない。
なくなったり怪我をされた方に関する記事を読むのもつらい(特に子供がらみは弱い)し、逮捕された係員の話もやりきれない思いだ。子供のころ、札幌の「苗穂踏切」でよく父が蒸気機関車の通過を見せてくれた。踏切小屋があって係員が手動で遮断機を下げ、手旗を振っていた。いまは通過列車も格段に増えたが、道路がアンダーパスになり踏切時代の面影は全くない。私にとっての「思い出の地」はなくなってしまったが、その「思い出の地」で今回のような悲惨な踏切事故が起こることもなくなった。感傷を挟む余地などない。それでよかったのだ。