※湘南ライナー・おはようライナー新宿・ホームライナー小田原 時刻表 はこちら(令和2年3月14日改正まで)
※「きしゃにちゅうい」-- 「汽車」の描かれた「踏切注意」の標識 --
2005-09-13(Tue) [長年日記]
_ [Rail] 品川駅に落書きで運用離脱した編成がいた
それは異様な風景だった。
ライナーが品川駅に入る寸前、京急の高架下の側線に山手線のE231系が留置されている姿が目に入った。普段でも滅多に使われることがない側線に、朝のラッシュ時だというのに一人の人間も乗せず、11両編成がひっそりと止まっている。東海道線から編成の大半を一望できるのがかえって「運転されていない電車」の印象を強める。
_ 留置の原因は一目で分かった。
外回り側先頭車の緑の帯部分に、黒スプレーによる汚い落書きがあったのだ。JRは車体にひどい落書きがあった場合はその車両を運用から外して清掃する。一昨年あたりは鉄道車両に対する落書きの被害が国府津などで何件か発生しマスコミで報道もされた。ここしばらくはそういう話を聞いていなかったし、東京の中心部を走る山手線がやられるとは思ってもいなかった。被害はその先頭部だけなのか、こちらから見えない京急側にも及んだのかは分からないが、ともかくつまらない「落書き」が最も忙しい時間帯に山手線11両編成一本を運用から離脱させたのは事実だ。おそらく、急遽予備編成が投入されたことだろう。
_ 倉庫の壁面などにスプレーで汚らしい落書きをする輩が増えて久しい。「芸術的な落書き」はあってもきわめて例外的な存在で、そもそも最初から芸術性など求めていない連中の自己主張がほとんどだ。既に「tag」ですらない汚い殴り書きは、単なるマーキング、「野良犬の小便」と同列。商店のシャッターや個人宅の壁にまで及んで困っている人も多いと聞くが、鉄道車両の運行に支障をきたした罪はそれにもまして重い。
_ 「破れ窓理論」というものがある。汚されたり壊されたりしたものを放置しておくと一層被害が増え、地域が荒廃していくと言う。最初は大変だが、汚れを落とし壊された部分を修理して隙を見せないことが最大の防衛策だとも言う。
_ 鉄道会社も決して落書きで汚れたまま走らせることなく、整備された美しい車体を見せ付けて野良犬共を黙らせていただきたい。不心得者が捕まった際には運行に支障を来した分の賠償請求は当然として、清掃奉仕ぐらいさせられないものだろうか。
_ 私は本件についてかなり怒っている。
_ [Rail][Liner] 逗子ライナー撮影失敗
ライナー12号が鶴見駅手前のカーブにさしかかると、斜め前方に「おはようライナー逗子」の183系が見えた。しかもいつもよりスピードが遅い。この調子だとちょうど鶴見駅を過ぎた辺りで上手く並走しそうだ。これは183系撮影のチャンス!というわけで鞄からSH900iを出す。_ 目論見通り鶴見駅を過ぎたところでライナー12号が逗子ライナーの後部に追いついた。このまま行くと高架にかかってしまうのでまずはこの最後尾のクハを撮影・・・とシャッターボタンをおす・・あ、あれ? シャッターが切れない!? 何度かボタンを押していると意図しないところでシャッターが切れてしまった。よりによって先頭部分が架線柱にかかっている。そして再度撮影を試みようにも、「ただいま保存しています」のダイアログが表示されて為す術が無い。ダイアログが消えたときには183系は再加速して、高架橋を駆け登って去った後だった。
_ 日常のちょっとした事柄をスナップするには最適なカメラ付き携帯だが、この操作性とレスポンス、保存にかかる時間は何とかならないものだろうかとつい思ってしまう。そんなに鉄道が撮りたきゃデジカメもって歩け!というのは正論だが、さすがにそこまではちょっと。